NASから取り出したHDDの初期化に丸2日手こずった話

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(この記事は、noteで掲載していた記事を一部修正して移行したものです)

 

 自室に設置しているNASのハードディスク(HDD)を容量拡張のため交換しました。

 しかし、取り出した交換前のHDDをiMacで初期化したところ、トラブルが続き丸2日かかりました。

 

 色々試した結果、HDDとiMacを接続するために使ったHDDスタンドがiMacでは動作保証されていないことがわかり、別のHDDスタンドへ交換したところ初期化に成功しました。

 

 結果的に成功したとは言え、この丸2日間先行きが見えず、本来やろうと思っていたことも後回しになってしまい、かなり疲弊しました。

 

 そこで、気持ちの整理と同じ境遇にある人ための参考として、この丸2日間で行ったことを書くだけ書き残すことにしました。

 

 

ハードウェア構成

NAS

Synology DS218j

 

HDD

Seagete IronWolf ST3000VN007 (3TB)  

NASから取り出した交換前のHDD。RAID構成で使っていたので2台存在。


HDDスタンド1

取り出したHDDを装着してパソコンとUSB接続を行う機器。

初期化に失敗していた時に使っていた物を「HDDスタンド1」とする。

 

HDDスタンド2

取り出したHDDを装着してパソコンとUSB接続を行う機器。

初期化に成功した時に使っていた物を「HDDスタンド2」とする。


iMac

取り出したHDDを初期化する際に使用。メインで使っているマシン。


Windows

取り出したHDDを初期化する際に使用。

メインのiMacでうまく行かない場合の補助マシン。 

 

丸2日間でやったこと

1. NASのHDDを交換。

 

2. NASから取り出したHDDをHDDスタンド1へ装着し、HDDスタンド1をiMacへ接続。

 

3. Macのディスクユーティリティを使い、2で接続したHDDをMacOS拡張(ジャーナリング)で消去する。

 

4. フォーマット開始後しばらくしてエラーが発生し、処理中断。

 

5. どうすれば良いのかGoogle先生へ尋ねる。

 

6. 取り出したHDDをNASへ外部デバイスとして接続し、NASのアプリケーションを使ってext4へフォーマットできることを知る。

 

7. NASを使いext4へフォーマットを実行する。

 

8. フォーマット実行後のHDDをiMacへ接続。ディスクユーティリティを使い、フォーマットはMacOS拡張(ジャーナリング)、セキュリティオプションは下から2番目を設定し、ディスクの消去を始める。

 

9. 消去開始後しばらくしてエラーが発生し、処理中断。

 

10. MacではなくWindowsならうまくいくのでは無いかと思い、Windows機へHDDを繋ぐ

 

11. Windows機へディスク管理ツールのフリーソフトを入れてパーティションの削除とフォーマットをしてみる。

 

12. 処理がうまくいっているように見えない。

 

13. 再びGoogle先生へ尋ねる

 

14. フォーマット がext4の場合、MacWindowsには非対応であることがわかり、初期化の処理がうまくできない原因がそれではないかと推察する。

 

15. フォーマットがexFATならMacWindowsでも対応していることを知る

 

16. NASexFATへフォーマットする方法を知るも、exFAT対応のソフトウェアを追加するのに有料であることも知る。

wwq.mydns.jp

 

17. 課金してNASexFATに対応させる

 

18. HDDをNASexFATへフォーマットする

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19. exFATへフォーマットしたHDDをiMacへ繋ぐ

 

20. HDDを繋ぐと「Time Machineでバックアップを作成するために使用しますか?」と尋ねられる。

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21. ようやくMacでHDDが正常に認識されたと思い安堵する

 

22. ディスクユーティリティを使い、フォーマットはexFATに指定、セキュリティオプションは下から2番目を設定し、ディスクの消去を始める。

 

23. 消去開始後しばらくしてエラーが発生し、処理中断

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24. 再度HDDをNASexFATへフォーマットする

 

25. フォーマット後のHDDをiMacへ接続し、ディスクユーティリティを使い、フォーマットはMac OS拡張(exFATで失敗したので)、セキュリティオプションは下から2番目を設定し、ディスク消去を実行。

 

26. フォーマット開始後しばらくしてエラーが発生し、処理中断

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27. 再度HDDをNASexFATへフォーマットする

 

28. フォーマット後iMacへ繋ぎ「Time Machineでバックアップを作成するために使用しますか?」と尋ねられたことを確認して一旦作業終了

 

29. ディスクユーティリティのアプリではなく、ターミナルで起動するツールでならうまういくのでは無いかと思い試してみるも、失敗する。

(トップの画像に表示された「装置の最後のブロックに書き込めません」というエラーが発生)

 

30. 再々度HDDをNASexFATへフォーマット。

 

31. ウイルスバスターを起動したまま実行したことが原因では無いかと思い、ウイルスバスターを終了させてるも、失敗する。

 

32. 再々々度NASexFATへフォーマット。

 

33. HDDスタンド1に原因があるのでは無いかと思い、代わりのHDDスタンド2を購入。

(気づいたきっかけ)

www.crucial.jp

 

34. HDDスタンド2にHDDを差し込みiMacへ接続。exFATのHDDが認識される。

 

35. exFATでフォーマット済みのパーティションMac OS 拡張(ジャーナリング)で消去してみる

 

36. 消去に成功

 

37.ディスクの方の消去を実行してみる(Mac OS 拡張(ジャーナリング)で実行)

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38. 消去成功

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39. ディスクの消去を実行する。今度はディスクユーティリティのセキュリティオプションで下から2番目のオプションを設定して実行する。

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40. 消去に成功。消去を始めてから約5時間30分かかった。

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41. Windodws機でも扱えるよう、exFATで再度消去を行う。(セキュリティオプション「最も速い」で実行)

 

42. 消去完了後、Windows機へ接続し認識されていることを確認。

 

43. もう1台のHDDの消去をiMacで始める。(先に買いた段取り37から42を実行)

 

44. 2台とも消去完了。

 

手こずった原因は何か?

 最初に使ったHDDスタンド1はWindowsでのみ動作保証されている物でした。

そのため、一見Macへ接続し認識されても、Macのディスクユーティリティでは正常な処理が行われなかったと思われます。

そのディスクユーティリティーを使った初期化処理が正常に終了しなかったので、HDDをWindows機へ接続しても正常に動作しなかったと見られます。

 

 実はHDDスタンド1は今回のために新調したものでした。

HDDスタンド1にはディスクのクローンを作成する機能が付いていました。

価格が手頃だったこともあり、せっかくならクローン作成機能付きがいいと思って買いましたが、Macに対応しているかを確認していませんでした。

必要な機能が最低限満たされ、かつ自分の環境での動作保証がされている物を買うべきでした。

 

 なお、HDDスタンド1はメルカリで売り払いました。